意外と知らない？人気の洋菓子や洋菓子の分類・種類についてご紹介

生クリームたっぷりのショートケーキやリンゴの甘酸っぱい風味が魅力のアップルパイ、近年流行りのマカロンやフィナンシェなど、一口に「洋菓子」といってもさまざまな種類があります。お菓子には和菓子もあるものの、バターの風味やふんわりしたスポンジの食感、生クリームの甘さなど洋菓子には特別感や幸福感を覚える人も多いのではないでしょうか。ただ、洋菓子の分類や種類については、意外にわからないものです。そこで今回は、洋菓子の分類や種類について深掘りしていきましょう。人気の洋菓子も数多く登場します。

そもそも「洋菓子」とは？

まずは、「洋菓子」とはどのようなものなのかから、あらためてみていきましょう。

洋菓子とは？その歴史とは？

洋菓子とは、西洋に起源をもつお菓子の総称です。その歴史は大変古く、紀元前10世紀頃にさかのぼるのはご存知でしょうか。古代エジプトにおいて、はちみつやレーズンをパン生地に加えた、現在の菓子パンのようなお菓子を作ったのが、始まりだといわれています。古代ローマにおいても、「トリヨン」と呼ばれるプディングの原型とされるものが作られていました。

そのような洋菓子が日本に渡ったのは、室町時代である1543年です。種子島にキリスト教や鉄砲をもたらしたポルトガル船が、カステラやビスケット、ボーロなどの洋菓子ももたらしたのです。文明開化の時代になると、関西や関東の主要都市で、日本でも洋菓子が作られるようになりました。

和菓子との違いは？

和菓子は日本発祥の伝統的なお菓子であり、洋菓子は西洋から伝来したものだという違いは皆さんご存知でしょう。実はその他にも、原材料や調理工程、見た目などにも違いがあるのです。

米・麦・豆類といった植物性食材を多用する和菓子と比べ、洋菓子は卵・バター・牛乳など動物性の食材が多く使われます。蒸したり練ったり煮たりといった手作業の工程が多い和菓子に対し、洋菓子はオーブンやミキサーといった調理器具や家電が使われるのも、大きな違いでしょう。季節感ある見た目の和菓子に対し、洋菓子は華やかな見た目が特徴です。

人気の品が続々！洋菓子の分類・種類をご紹介

ここからは、洋菓子の分類や種類について紹介していきます。人気の洋菓子も続々登場するので、好きな洋菓子はどこに分類されるのか考えながらみていくのもいいでしょう。

生菓子系

洋菓子の中でも、水分量30％以上のものは「生菓子」に分類されます。生のフルーツや生クリーム、カスタードクリームなどを使ったものが多いので、日持ちしないので早めにおいしくいただきましょう。

• スポンジケーキ類：ショートケーキ・シフォンケーキ・モンブラン・ロールケーキ
• バターケーキ類：パウンドケーキ・チーズケーキ・マフィン・マドレーヌ
• シュー菓子類：エクレア・シュークリーム・クロッカンブッシュ・ベニエ
• 発酵菓子類：サバラン・パイ・デニッシュペストリー
• フィユタージュ類：ミルフィーユ・タルト・アップルパイ
• デザート菓子：ゼリー・クレープ・パンケーキ
• 料理菓子：ミートパイ・ピザパイ

干菓子系

水分量10％以下の洋菓子は、「干菓子」に分類されます。水分量の少ない分長期保存が可能で、ゆっくり味わえるのが特徴です。

• キャンディー類：キャンディー・キャラメル・ゼリービーンズ・ドロップ
• チョコレート類：チョコレート・ココアケーキ・チョコレートビスケット
• チューインガム類：板ガム・粒ガム・風船ガム
• ビスケット類：ビスケット・クラッカー・ウェハース
• スナック類：ポテトチップス・コーンパフ

半生菓子系

洋菓子の中でも、水分量10%から30％のものが「半生菓子」です。ドライフルーツやバタークリーム、洋酒漬けや砂糖漬けのフルーツなどが使われ、生菓子より日持ちするのが特徴ではあるものの、なるべく早めにいただきましょう。

• 発酵菓子類：パネトーネ・シュトーレン
• タルト類：フルーツタルト・タルトレット
• 砂糖漬け類：レモンピール・マロングラッセ・オランジェット

人気のトレンド洋菓子をご紹介！

ここからは、今人気のトレンド洋菓子をいくつか紹介していきましょう。

フィナンシェ

バターやアーモンドの豊潤な香りが口いっぱいに広がるフィナンシェは、外側のカリッとした食感とふっくらとした内側の食感との違いを味わえるのも醍醐味です。

チュロス

ポルトガルやスペイン発祥のチュロスは、日本でもテーマパークなどで気軽に味わえる洋菓子として広く浸透しています。揚げたてのもっちり感を活かした「生チュロス」が韓国で大流行し、日本にも上陸しています。

カヌレ

フランスの伝統的な焼き菓子・カヌレは、弾力のある生地の味わいが魅力です。ラムなどで生地に豊潤な香りをつけてあるのが特徴です。

まとめ